CBGとは?

「CBGとは一体何なのか?」
「CBDとの違いは何があるの?」
CBDを始めとするカンナビノイドは100種類以上存在します。
その中でCBDと同じく国内でも製品化されている「CBG」についてわかりやすく説明させていただこうと思います。
CBGとは?
CBGとはヘンプ(大麻草)に含まれるカンナビノイド成分の一つでCannabigerol(カンナビゲロール)の略称になります。
このカンナビノイドは他のカンナビノイドの前駆体分子であり、不活性状態であるCBG-A(カンナビゲロール酸)がヘンプの成熟過程での酵素の働きによって分解されTHCやCBG、CBDなどを生みだします。(脱炭酸)
CBG(またはCBG-A)は「カンナビノイドの親的存在」と言えるでしょう。
CBGはクロマトグラフィーによって抽出され、「カンナビノイドのロールスロイス」と呼ばれるほど、抽出に最もコストがかかるカンナビノイドです。ヘンプから抽出できるCBGは全体の1%未満程度とわずかであり、少しの生成にも膨大なコストがかかります。
また、CBGはコスト面だけでなく、栽培面でも非常に手がかかります。これは、ヘンプを収穫するのに時間がかかればかかるほど、CBDやTHCなど他のカンナビノイドに分解される可能性が高くなってしまうからです。そのため、栽培者はCBGの生産のみを目的としてヘンプを栽培するか、作物を完全に成熟させて、CBG含有量の少ない他の目的のために販売するかの選択を迫られることになります。そのような背景もあり、CBGの研究は後手に回ってしまっていました。
クロマトグラフィーとは
物質を分離・精製する技法。物質の大きさ・吸着力・電荷・質量・疎水性などの違いを利用して、物質を成分ごとに分離する。
※Wikipediaより引用
CBGで期待される効果とは?
期待される主な効果は
- 抗菌作用
- 鎮痛作用
- 抗うつ作用
- 高血圧の改善
などがあげられます。
CBGの効果は抗うつ薬と似ておりGABAの再取り込みを阻害する働きが確認されています。
GABAはシナプス前終末から放出され、GABA受容体タンパク質と結合して作用を発揮します。そのGABAはシナプス前終末へ再取り込み(リサイクリング)されると、作用は弱まってしまいます。
結果としてCBGの摂取はGABAの再取り込みを阻害するため、GABAの働きを高めます。
GABAとは
アミノ酸の一種で主に抑制性の神経伝達物質として機能している物質。 γ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)の略語。
緊張やストレスなどをやわらげ、脳の興奮を鎮める働きがあるとされており、「GABAは睡眠の質が上がる」と言われています。また、血圧が高めの方の血圧を下げる効果があることも報告されています。
また、GABAは疲労や強いストレスにさらされるとそれを緩和するために大量に消費されるため不足傾向に陥って、興奮性の神経伝達物質(グルタミン酸など)が多く分泌することになり、緊張状態が続きリラックスしにくくなってしまいます。
CBDとCBGの違いとは?
さて、CBDとCBGにはどのような違いがあるのでしょうか?
1 . 採れる量が違う
CBDはヘンプから非常に多く採れるカンナビノイドです。その一方、CBGは前述したとおり全体の1%未満程度しか抽出できません。
2 . 体内での働き方
CBDはTRPV1受容体(痛みを生じさせるメカニズム)やセロトニン受容体への働きかけ活性化させ、抗不安作用をもたらしたりしますが、カンナビノイド受容体(CB1受容体/CB2受容体)には直接的には働きかけません。そのため効果の実感には個人差が大きいとされています。
その一方でCBGはTRPV1受容体やTRPV2受容体のアゴニスト(直接作用する物質)として働き、抗不安作用や鎮痛、抗炎症作用などをもたらし、CBDとは違い身体の至るところに存在するカンナビノイド受容体(CB2受容体)にも直接的に働きかけます。かといってTHCのような作用はもたらしません。
そしてCBGの研究で最も重要視されるのがα2-アドレナリン受容体の強力なアゴニストという点。これは現在100種類以上存在するカンナビノイドの中でCBGのみに確認されています。α2-アドレナリン受容体のアゴニストは中枢神経系のα2-アドレナリン受容体と強く結合して作用することで、鎮痛や鎮静、筋弛緩作用などをもたらします。CBGは麻酔前投与薬と同じような効果と捉えることもできます。
これらのことから、CBDとCBGは体内で違う働き方をすることがわかっています。ただ、CBGはCBDなど他の主要カンナビノイドに比べて圧倒的に研究が少ないので、今後の研究に期待されます。
カンナビノイド受容体 (CB1/CB2) とは
中枢神経系のCB1と、免疫系、末端神経系のCB2の2タイプが存在する。
※Wikipediaより引用
α2-アドレナリン受容体とは
α2-アドレナリン受容体はα2A、α2B、α2C、の3種のサブタイプが存在します。
- α2A:交感神経抑制作用、鎮痛作用(下行性抑制)、鎮静作用
- α2B:血管収縮作用
- α2C:血小板凝集作用、鎮痛作用、行動調節、インスリン分泌抑制
同じα2-アドレナリン受容体といえど3タイプそれぞれで役割が違います。CBGはこれらに作用すると考えられていることから、今後の研究が急がれます。
アゴニストとは
受容体に結合することでその情報を細胞の内部に伝達する物質のことを言います。
薬では作動薬とも言います。
CBGで副作用はある?
結論から申し上げると、CBGの副作用については詳しくはわかりません。これは前述したとおり、盛んに研究が行われておらず、副作用について明確に文書化されていないからだと思われます。
CBGの特徴であるα2アドレナリン受容体の強力なアゴニストであるということから、以下のように注意喚起している研究者の方もいらっしゃいます。
- 予測できない急激な血圧の変化
- 徐脈 (徐脈性不整脈)
- 口腔乾燥
このように意図しない心血管系への結果を誘発する可能性もあり、他の植物性カンナビノイドよりも副作用の危険性が高いと考えられています。
現在、CBDの人気が高まり、それを含む製品の使用が増加していることを考えると、CBGの使用が増加する前に更にCBGの研究を行うことが望まれます。これらを踏まえ、常用している薬があるという方はCBGの摂取を控えたほうがいいと私は考えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
CBGの作用はこれからの研究に依存していますが、今後は更に研究が進むことでその効果が期待されているのも事実です。
今回説明させていただいたCBGの要点は以下のとおりです。
- CBGは他のカンナビノイドの親的存在カンナビノイド成分である。
- CBGには鎮静、鎮痛、抗うつ作用、高血圧の改善など様々な効果が期待されている。
- CBDとCBGは体内で違う働き方をする。
- しかしCBGの副作用は明確にされておらず、意図しない結果をもたらす可能性がある。
最後までお読み頂きありがとうございました。これらの情報が皆様のお役に立てれば幸いです。
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